- Q : 色々なメーカーから寒天が発売されていますが、どのように違うのですか?
- Q : 寒天によってどのような特性の違いがあるのですか?
- Q : お勧めのコンディショナーは?
- Q : 寒天の最適な保管場所は?
- Q : シリンジ内に気泡が出るのですが?
- Q : 色素が分離してしまうのですが?
- Q : 診療が終って残ったデントロイドはどうすればいいのでしょうか?
- Q : 診療途中にデントロイドが足りなくなり、急いで準備するのに良い方法はありますか?
- Q : デントロイドのサイズはどのような物がありますか?
- Q : デントロイドとアルジネートの接着が十分でない時がありますが?
- Q : シリンジにはどんな種類がありますか?
A : 寒天は大きく分けてところ天用とみつ豆用の二つに分けられます。ところ天用は粘性が高く弾力があり折れにくい寒天です。逆にみつ豆用は粘性や弾力がなく折れやすい寒天です。
この二つの寒天をそれぞれ同じ濃度で溶解しシリンジから出してみると解って頂けると思いますが、ところ天用は粘度が高いのですが、ゲル化温度が高く、硬化が早い特性があります。逆にみつ豆用は粘度が低いのですが、ゲル化温度は低くて硬化に時間が必用です。
デントロイドはこれらの特性を最大限に引き出す為にうまくブレンドを行い、印象に適すように作られています。
粘性の違い(Movie)
ところ天用
みつまめ用
弾力の違い(Movie)
ところ天用
みつまめ用
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A : 原因のほとんどが過度のリボイルや高温での長時間ストレージです。
繰り返しボイルや高温での長時間ストレージを行いますと、デントロイドの分子結合が破壊され、粘性がなくなり、pHの変動により最悪の場合は液状になってしまいます。デントロイドの1箱はすべて同一の釜から製品化されていますので、1箱のうちの数本に異常が発生する場合は二次的な要因が原因の場合がほとんどです。
ご使用には次の点に気をつけて下さい。
○定期的にコンディショナーの温度や時間などが正しく作動しているかを確認しましよう。
○繰り返しのボイルを避ける為、一度ボイルをした物は意識して早く使い切って下さい。再使用は2~3回までにとどめましょう。物性がいつもと少し違うと感じたら危険信号です。